挨拶状が届いた時、封筒を開けると案内文が逆さまに入っていた・・・このような失敗は絶対に避けたいですよね。
いくらなんでも逆さまは極端な例ですが、封筒の内容物を封入する向きには実は一般的なマナーがあることをご存知ですか?
実は、正式にはカードの正面、つまり文章が印刷された面が封筒の表面を向くように入れるのが良いとされています。これは封書と中身の裏表を反対にすることは凶であるという昔からの風習にそのルーツがあると言われています。
挨拶状を手渡しする場合もあると思いますが、その場合は基本的に封をしないで渡すのが一般的です。この場合に限っては、ぱっと開けた時にすぐに招待状などの表が見えるよう逆に封筒の裏面にカードの表を合わせるのも工夫があって良いかもしれません。このケースは結婚式の招待状などではよくあるケースだと思います。
ちなみに当店で扱いのある2つ折りカードの封入の仕方にも一般的なルールがあります。
これは挨拶状が印字されている面を内側に折り、その折り目を上にして封入するのが正しいやり方です。また、そのほうが開ける側も取り出しやすくて良いですよね。
カードを入れる向きで特に注意したい点は封筒の宛名を縦書した場合です。
封筒の宛名を縦書する場合は封をする側が左にくるように書くようにしてください。万が一封をする側を右にしてしまうと完全に逆さまになってしまいますので注意が必要です。封をする側を右にするのは弔事の場合ですのでお間違えのないように・・・
余談ですが挨拶状の中の封入物が複数になるケースも有ります。例えば結婚式などでは招待状の他に会場の地図や出欠ハガキなども封入するのが一般的ですが、この場合招待状、会場地図、出欠ハガキの順が良いでしょう。相手に読んもらうべき重要度の高いものから封入してゆくように心がけていれば大丈夫だと思います。
挨拶状のカードはいわば一番大切なものですので、まず何よりも封入の際にカードと封筒の向きが逆になっていないことを一つ一つ確認してゆくように心がけましょう。