普段文章の中で普通に目にする句読点ですが、挨拶状の文章の中に入れるべきかどうか?これについては多くの方が悩まれる事だと思います。
元々、句読点は識字教育を行うに当たって文章の切れ目が誰の目にもわかりやすくするためのもので、必ずしも文章の中に入れなければならないというものではありません。
むしろ挨拶状などの形式が必要なものや、慶事をお知らせするための案内状などで使用する文章の中には、縁起を担ぐ意味で句読点を使用しないケースが多く有ります。
句読点は「文章を切る、区切る」などの意味あいに通じるため、意味が転じて「ご縁を切る」といった意味合いを想像させてしまうからなのです。
また、挨拶状や案内状が縦書の場合は、句読点は使用しないのが一般的です。
句読点を使用しない理由についてはその他にも諸説あります。
例えば江戸時代では漢文にレ点を付けて読むことが「教養がない」とされていたということから、同じ区切るという意味合いで用いる句読点を付けた文章を相手に送ることは、教養がないと判断されていると思われ、これは失礼に当たるからといった説や、古来書簡は毛筆で書かれており、毛筆文体の場合は句読点を用いることはないから、といった説もあります。
ちなみに句読点と同様皆さんが悩まれる、読みやすいように文章を一段落とす「段落落とし」ですが、これもこの毛筆 の方に由来があるようで、一般的には使用するケースは少ないと言われています。
しかし最近は文章などの形式にとらわれること無く、句読点を挿入してほしいというご要望もありますし、それに句読点を使用してはならないという決まりがあるわけでもないので、ご使用になりたい出来事に応じて句読点を入れる入れないの判断をなさるのが良いと思います。
当店ではお選びいただいたそれぞれのレイアウトで設定された文章を使用して自由に設定していただけますので、句読点の入力も可能です。
ただし見本より行数が多い場合、デザインレイアウト調整が必要になる場合があります。